未熟者

Posted on 10月 16, 2014 in 彫金

仕上げの磨きには段階があります。

私が普段やっているのは
棒やすり
→紙やすり(粗)
 →紙やすり(細)
  →シリコンや金ブラシなどで細部の磨き
   →フェルト
    →布バフ・革バフ
     (→必要ならバレル)
みたいな感じです。
最初らへんのやすりの段階ではやすった跡でジャキジャキになってるのですが、段階を踏むごとにやすり跡がなくなってきて、最後の布バフで遂に顔が映るようになると「やり遂げた…!」という気持ちでいっぱいになります。

ただ、まだまだ未熟者なので布バフをかける段になって、こんなガッカリ模様が出てくることがあります。

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分かるかな。これ何かが映ってるんじゃないんです。銀自体にシミが浮いてきてるんです。

これは酸化膜というもので、銀に鋳造やロウ付けなどで高温の火を当てると、銀の成分がなんかとどうかなって(よく分からない)こういう膜ができるのです。
本当なら最初の方の棒やすりや紙やすりの段階でこの膜を削り取っておかなくてはいけないのですが、未熟者は時々取り損ねたまま先へ進んでしまうのです。
(言い訳するなら、やすり跡でジャキジャキになるので膜が見えなくなる)

この酸化膜の恐ろしいところは、最後の最後になって急に浮かび上がってくるところです。
なんで今!
なんでもっと早く「います」アピールしてくれないの!
早く言って。せめて15分くらい前に。

なぜなら、この膜が出たら、すごろくで言うところの「ふりだしに戻る」になるのです。
一番最初の棒やすりからやり直しです。目の粗いやすりでないと削り取れないのです。
あと一歩でゴールだったのに、また最初からやり直し・・・。

そんなこんなでやり直しして、今度はちゃんと磨けました。

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最後に超音波洗浄器にかけて、できあがり!(ライト強すぎた)

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