磨きクリームのはなし

Posted on 3月 15, 2017 in 彫金, 雑談

今日はシルバーのリングを磨きます。
制作アイテムの仕上げには研磨マシンを使うのですが、これは自分用のなのでお手軽磨きの方を紹介します。

さて、先日久しぶりに開けたジュエリーボックスから発掘されたこのリング。
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めっちゃくちゃ汚い!なにこれ!どうなってるの!
錆びてるように見えますが、これは錆びてるのではなく「硫化」と言って、空気と銀があるところ必ず起きる化学反応です。
まぁシルバーアクセサリーの宿命とも言えますが、このリングは酷い。恥ずかしい。
というわけでこれをパパッときれいにします。

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これは研磨クリーム。グラノールというドイツ製の金属専用研磨材です。
彫金界隈では超定番アイテム。これを使います。

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磨きクロスに適量だして揉み込みます。
今回はちょうど良いサイズの「磨き専用」クロスがあったので使いましたが、目が細かい柔らかいクロスなら概ね何でも大丈夫です。
薄めのフェルトとか着なくなったTシャツとかおすすめかな。

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こんな感じでギュッギュッと磨きます。びっくりする程すぐきれいになります。
クロスが入りにくい隙間の汚れは、布の上から(←ここ重要)つまようじで丁寧にこするといいですよ。直で磨くと傷がついたりするので注意が必要です。

作業はこれだけ。簡単でしょ!
あんなに汚いくすみまくりリングでも、クリーム+クロスだけでかなりきれいになります。
磨けたら、必ず中性洗剤とお湯で洗います。
クリーム状なので磨いている時すこしペタペタするのと、研磨材独特の臭いがほんの少しあるんですよね。
金属磨きをすると、必ず!すごく!手が汚れるので、手を洗うついでに一緒に洗うといいです。

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はい、できあがり。研磨クリームだけでここまできれいになりました。
きれいになったら、ティファニー(?)と読める刻印が見えるようになりました。

この研磨クリーム、使い勝手がすごく良いです。
さっき少し臭いがあると書きましたが、同じような金属研磨剤「ピカール」に比べたら全然まし!
ちょっとだけクロスに出してキュキュッと磨ける手軽さが気に入っています。
あと、クリームに「酸化防止剤」が入っているので、鉄なんかに使うと錆防止にもなります。
ただ、サイズがね、このサイズ(100g入り)しかなくて。必然的にお値段もそこそこするんですよね(今見たらAmazonで982円)。
いや…普通の人そんなにいらないし…一生磨いてもたぶん余るし…
すごくいいクリームなんだけど、人に勧めにくい!

というわけで、今、この大きなクリームを小分けにして、手頃なお値段で頒布することも考えています。
磨き専用クロスとセットにしたら、みんな使いやすいんじゃないかなぁ、とか。
どうかなぁ。

ちなみに、小キズはね、研磨クリームでは取れません。
もう本格的に研磨しなおさないとダメですね。
あと、シルバー自体から染み出している被膜(酸化膜)もクリームでは無理ですね。
あくまでもくすみ、くもり対策です。